ご批判を覚悟で、また、政府としては、今回の非常事態宣言延長はやむを得なかったろうな、ということもしっかり理解した上で、あえて書きます。つまり、政府に対する批判ではなく、将来に向けての建設的な意見として聴いていただけると幸いです。
非常事態宣言延長により、救える命と失ってしまう命とがあると思います。コロナの蔓延を防げれば、高齢者を中心とした感染者の命が救え、経済の後退のために(考えたくはないですが)自殺などにより若い方も含めた命を失ってしまうかも知れません。
延長しなければ、おそらくですが、これが逆となるでしょう。
どちらが大事でしょうか?
どちらも大事です。そんなことはわかっています。人の命に重さの差などないことは、法的にも倫理的にも明らかです。でも、でも、「どちらを取る?」との究極の選択を迫られたときは、やはり、「価値のある方を取る」は仕方のないことだと思います。
どの命が価値があるかを決めるのが難しいことももちろん知っています。ただ、一般論として考えて、若くて今一所懸命がんばっていて将来もある若い人と、人生の終盤を迎えた高齢者の命のどちらが重いかと問われたときの大方の人の回答は、決まっているものと思います。
そこの選択を過たないことが、なによりも大切なのではないでしょうか。
ただ、結局のところ、緊急事態宣言の延長は行う方が良いのか、行わない方が良いのか、それは、コロナ禍が収まった後の結果論として語られるだけであって、正解は永遠にわかりません。そこにこの問題の根深さがあります。
新型コロナウィルス、本当に憎いです。