
画像はこちらのサイトからお借りしました。
今日は奄美の方言のお話。
奄美は田舎ですから、当然、方言があります。
私が生まれた大島本島は周囲約400kmの大きな島ですから、大島本島の中でも、地域によって言葉が微妙に違います。私は名瀬(なぜ)の生まれなので名瀬の方言は聞いて理解できますが、父母の出身地である平田(へだ)の方言となると、半分も理解できません。
(他の地域でも多かれ少なかれそうでしょうが)奄美の方言は、単語そのものから違うのでやっかいです。
たとえば、蚊⇒がじゃみ かえる⇒びっきゃ 山羊⇒ひんじゃ 豚⇒うゎ など。
※子のことは「くぁ」といいます。結果、子豚は「うゎっくぁっ」です!
これでは、初めての方が理解するのは到底無理ですね(汗)。
そんな面白い奄美の方言のいくつかをご紹介しましょう。
〇うがみんしょーらん⇒おはよう、こんにちは、こんばんわ
〇きょらむん⇒美人
〇はげー⇒感嘆符、うわー、へー、すごーい などの意
⇒若干頭髪に自信のない方は、奄美に旅行に行くと、あちこちで心を傷つけられるかも知れませんが、だいじょうぶ、そういう意味ではないのです・・・。
〇とうとがなし⇒意味不明。驚いたときに思わず発する言葉
⇒うちの母は、しょっちゅう言ってました。
〇よーね⇒夜
〇いもりんしょりょう⇒いらっしゃい
ただ、今はテレビやラジオなどで標準語に触れることが多いので、若者は上のような単語はあまり使いません。アクセントやイントネーションは独特のものがあるけれど、単語や言い回しなどはほとんど標準語をしゃべるということです。
ただ、若者でも、確実に使う定番方言があります。それが以下。
わん⇒「僕」「私」
いゃー⇒「あなた」「君」
「今日、遊びに行く?」「わんはいかん」
「今日、いゃーの家に行っていい?」
といった感じで使います。
不思議でしょ?
あ、私が奄美の方言の話をすると、「奄美の方言でしゃべってみて」とよく言われますが、私は東京暮らしの方が圧倒的に長いので、残念ながら、もう奄美の方言は忘れてしまってしゃべれません(聞く分にはわかるのですけどね)。