パワハラってよく聞きますね。
管理職のあなた、「なんで世の中の会社とか管理職は、そんなに部下いじめが好きなんだろう。考えられないなぁ」と思ってらっしゃいますよね。
今日は、そんなあなたでも部下から「パワハラ上司だ〜!」と訴えられる可能性がある、という、大変恐ろしいお話です。
私の持論ですが、パワハラには大きく2つの類型があると考えています。
〇意図して行うもの
〇意図せず行うもの
〇意図して行うもの
これはたちが悪いです。「いじめてやろう」と思ってやるのですから、小学校のいじめと大差ありません。いい歳をした大人が会社内でそんな行為に及ぶなんて、人格を疑います。そんな人は即刻駆逐すべきです。
〇意図せず行うもの
今日問題にしたいのは、こっちです。
上司は「指導」のつもりで取った行動が、部下には「パワハラ」と認識されてしまうという悲しい現実があるのです。理由は以下。
☆若年層との意識の違い
時代が変わればものの考え方・捉え方も変わります。昔ならあきらかに「指導」であった行為でも、現代では「行き過ぎたパワハラ」と認識されてしまうことがあります。
☆表情や言い方の問題
注意をするときの表情が暗かったり言い方が悪かったりすると、悪く取られてしまうことがあります。
☆部下との人間関係の問題
日頃から部下の信頼を得ていれば、多少厳しいことを言っても「温かい指導」として受け取ってもらえるものですが、信頼関係が崩壊していると、何を言っても「パワハラ」になってしまいます。
セクハラもそうですが、ハラスメントは「加害者の方が取った行動の是非」よりも「被害者がどう受け取ったか」によって判断されてしまうことが多いので、要注意です。
あなたは「完全に指導のつもりだった」「昔はこの程度の指導をあたりまえにやっていた」と主張しても、裁判では通らない可能性があるということです。
殺伐として寂しいですし、「ものすごくやりにくい」と感じるあなたの気持ちもよくわかりますが、時代や世代といった強固な壁がある以上、ある程度致し方ありません。受け入れてうまく行動しましょうね。
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