今日のお話、フィクションではありません。
労使トラブルが発生しました。
社長と該当従業員との間で話し合いの機会を持つことになりました。私も同席しました。
その場には、従業員本人のみならず、保護者である親も共に現れました。
従業員はほぼ何もしゃべらず、ほとんどは親がしゃべっています。いや、正確には、叫んでいます。
「宅の〇〇君になんてことをしてくれるんですか!」
「この子は働いたのがおたくが初めてだから、世間を知らないんです。そんなうぶな〇〇君をいいようにいじめるなんて!」
「私は市長にお世話になっています。その気になればこんな会社ぐらい吹っ飛ばせるんですよ!」(どこで調達したのか知りませんが、薄汚れてボロボロになった“前”市長の名刺を懐から出してひけらかしました)
ついに、モンスターペアレントが会社にまで進出する時代になったのですね、あーあ、という感じです。
まあ、仕方がないので、
〇法的にも人道的にも会社側に一切の非はないこと
〇そちらが望むのであれば出るところに出ることもやぶさかではないこと
〇前市長を連れて来ていただいても一向にかまわないこと
を、就業規則を見せつつ時間をかけてお話しして、お引き取りいただきました。
当然それ以降、何もなかった(前市長にもお会いしませんでした)ことは言うまでもありません。
イヤな時代になったものですねー。
※弊事務所は、ブラック企業の味方は一切致しません!