ブラック企業に入社してしまったら大変です。
身も心もボロボロにされますし、ブラック中のブラックな企業では、辞めることすら許されない、なんて事例も耳にしています(実際は、労働者は辞める権利を持っていますから、そんなことは認められないんですけどね)。
今日は、ブラック企業の証し、つまり、見極め方をお伝えしましょう。ただし、以下のお話はあくまでも一般論であって、該当即ブラック企業ということではない(つまり例外は常にありうる)ということをご承知の上でお読みください。
箇条書きで示しましょう。
① 求人サイトやハローワークにいつも求人を出している
理由はおわかりですね、辞める人が多いからです。
② すぐ採用する
1回や多くても2回程度の面接ですぐに採用が決まる会社は恐いですね。仕事を探している方としては決まるとやはり嬉しいものなので、危うさを見過ごしてしまうことがあります。気をつけましょう。
③ 即戦力を求める
「あなたならうちの会社ですぐに戦力になっていただけますよ」なんて言う面接官。聞こえはいいですが、よくよく考えると「人を育てる気がない」ということ。いわゆる「使い捨て感覚」で採用しているのかも。
④ 非正規従業員が多い
パートや期間雇用の従業員が多い会社は、ちょっと気をつけましょう(職種にもよりますけど)。
⑤ 雇用契約書がない
法律上は雇用契約書はなくても良いのですが、今はきちんと交わすのが一般的です。吉本興業の例を見てもわかるように、あえて出さない会社は疑ってかかった方が良いです。
⑥ 就業規則を見せてくれない
「就業規則を見せてください」と頼んでも、「入社後でないと見せない」とか「うちは公開してない」とかいう会社。100%間違いなくブラックです!
⑦ 有給休暇の取得率が低い。残業が多い
これは面接のときに聞いてみてください。口ごもるようだと危ない!
⑧ 商品の自腹購入がある
ノルマを達成できなかったときに商品を自腹で購入しなければならない会社、意外と多いですよ!これも、面接でしっかり確認しましょう。
⑨ 定額残業代を導入している
定額残業代とは、「残業代の〇時間分までは給料に含まれている制度」です。中小企業で導入割合が高いです。〇がたとえば30であれば、1箇月当たり30時間に達するまでは残業代が支払われないということですから、それだけでも単純にイヤですよね。
ただ、中には「〇時間分の残業代を上乗せという形で給料を多くしてくれている」会社もありますから、定額残業代を導入しているからといって、すべての会社がブラックというわけではありません。
ブラックかどうかの見極め方は、次の2点。
・〇時間を超えた分の残業代が別途きちんと支払われるかどうか(支払わない会社がものすごく多い!)
・〇時間がたとえば100時間とかのべらぼうな数字になっていないかどうか
話が少し戻りますが、会社が「辞めさせてくれない」場合は、躊躇せずに労働局、合同労組、弁護士などに相談しましょう。だいじょうぶ、法があなたを守ってくれます。
※弊事務所は、ブラック企業の味方は一切致しません!