【2013/3/4】
「ユニクロ、疲弊する職場」との記事を発見しました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130304-00013101-toyo-bus_all
非常に興味深いので、触れてみましょう。
ユニクロという企業に対してどのようなイメージを持っていますか?時代の寵児、最先端、働きやすい夢と希望にあふれた職場、といったところではないでしょうか?
でも、実態はまるで違うことが、この記事で明らかになったのです。
ユニクロでは、「新卒社員の3年内離職率が実に5割前後」で推移しているとのことです。
若者の高い離職率は、もともと問題になっています。中卒で7割、高卒で5割、大卒で3割が3年以内に辞めてしまうので、「七五三退社」と言われます。
それでも、ユニクロの離職率は、記事の通り、数百人単位で新卒社員を採用する大企業としては、極めて異例の高水準と言わざるを得ません。
記事によると、
正社員の場合、開店から閉店までずっと店舗にいて毎日14時間拘束が普通です。これは、紛れもない長時間労働。
ユニクロでは、社員の月間労働時間を最長240時間と定めています。これは、残業時間を80時間と見積もって設定された時間です。
しかし、新人店長などは、この枠の中では業務をこなしきれないのが現実、超過した時間は会社に申告せず、いわゆるサービス残業となってしまっています。
店長は、労働基準法が定める「管理監督者」扱いで残業代は一切支払われておらず、低賃金が問題視されています。
ただ現実的に店長の役割を見ると、いわゆる「名ばかり管理職」である疑いが消せません。
この記事を読んで、悲しい気持ちになったのは私だけでしょうか。時代の最先端を行くべき企業の実態がこんなありさま。これでは、いつまで経っても日本の雇用現場は良くなりません。
大企業は、社会の見本となる使命を担っています。ユニクロには、強い自覚と早い改善を望みたいですね。