【2012/10/15】
なぜ就業規則を作るのか?それは、労働基準法で決まっているからでしたね。
でも、それだとどうにもつまらない・・・。だって、国から強制されたから仕方なく作るということですからね。
もっと前向きな理由はないのでしょうか?すなわち、「就業規則を作るとこんなにいいことがあります」という要素はないのでしょうか?
・・・・・・・ご安心ください、ちゃんとあります。最初に社員側のメリット、次の会社側のメリットを挙げます(もちろん、会社側のメリットの方がメインだからです。真打ちは後ということです)。
<社員側のメリット>
○安心して働ける
就業規則は、その職場における法律です。言い換えれば、「その職場におけるルール」ということです(労働条件や服務規律など)。
ルールが明確になっていない社会を想像してみてください。たとえば、わが国に法律がまったくなかったら・・・。
言うまでもなく、犯罪が多発し、すぐに社会は崩壊してしまいます。
会社も同じです。就業規則というルールがなければ、労働者は「やって良いこと」と「いけないこと」の境目が見極められず、働きにくいことおびただしいですね。
逆に、就業規則がきちんと整備されていれば、迷うことなく安心して日々の業務を遂行することができます。
<会社側のメリット>
1.社員が安心して働いてくれる
社員のメリットは会社のメリットでもあります。職場に秩序が保たれます。
2.会社が儲かる
就業規則に会社の理念を明記しておけば、会社と社員が同じ方向を向いてがんばることができます。一人では弱くても、皆で力を併せれば大きなパワーを生み出すことができ、業績のアップにつながるでしょう。
3.いざというときに、会社を守る盾となる
これが一番大切ですね。現代は、労使トラブルが多発している時代です。労使トラブルの恐さは、ある日突然起きること。昨日までは従順だった社員が、豹変してあなたに牙を向きます。
その際に、就業規則が、あなたとあなたの会社を守る強力な盾となります。「あなたの行為は、就業規則の第○条に反していますから、会社はあなたの主張を受け入れることはできません」と、文書という明確な証拠を提示して戦うことができるのです。
就業規則がなかったばっかりに裁判で敗訴した会社がたくさんあります。
もしもあなたの会社に就業規則がないとしたら・・・。
考えただけでも背筋がぞっとしますね。
早急に整備しましょう。
いざというときに、就業規則があなたとあなたの会社を救います。
そう、就業規則の作成は義務ではありません。社長のあなたの権利なのです。