ドン・キホーテの超長時間労働

【平成28年2月1日】

 従業員に3カ月で最長415時間の残業をさせたとして、東京労働局が「ドン・キホーテ」を東京地検に書類送検しました(by朝日新聞)。

 ブラック企業、ブラックバイトが問題視されている昨今ですから、行政としては当然の行動と言えるでしょう。

 でも一方で、ブラック企業の言い分もあるようです。

 「確かに労働条件は適正とは言えないが、でも、『実力主義』的な部分があり、それが社員の満足感を生んでいる。」

 つまりは、「今はツラくても、がんばれば上に行けるし給料も上がる」という思いが、社員の強いモチベーションを引き出している、という理屈です。社員がそれで満足しているのだから、ちょっとぐらい労働条件が悪いのは大目に見ろよ、と。

 確かにそういう側面もあるでしょう。

 でも、勘違いをしてはいけません。だからと言って、法を犯していいということにはならないのです!

  日本は法治国家です。法とは、皆が幸せを得るために皆で決めたルールです。その目的の実現のためには、皆が法を守ることが必要です。

 労働時間規制で言えば、その目的は労働者の健康を守ることです。労働者は生身の人間です。極端な長時間労働に耐えられるはずがありません。心も身体もむしばまれズタズタになってしまいます。

 それを防ぐために、労働時間規制という法を置きました。皆の幸せのために皆でそう定めたのです。

 であれば、皆でそのルールを守らなければなりません。 己の身勝手な解釈・屁理屈で、ルールを破ることは絶対に許されません。

 そんな小学校の授業で教わったはずのあたりまえの理屈すら知らないブラック企業は、徹底的に糾弾されてしかるべきです。

 それにそもそも、長時間労働と実力主義はリンクするものではありません。適正な労働条件の下でも実力主義を敷くことは問題なくできるのですから、長時間労働を実力主義で正当化しようとするのは、明らかに詭弁です。

 ブラック企業は、すぐに考えを改めるべきです。企業である以上利益追求は大切ですが、度を超してはいけません。法を遵守し、社員の健康を確保することを第一義的に考え、その上での利益追求であるべきです。

 私は、完全企業側社労士です。ブラック企業の味方をするつもりはさらさらありませんが、ブラック企業から脱皮したいという企業に対しては協力を惜しまないつもりです。

 長時間労働を是正する方法はいくらでもあります。変形労働時間制の導入、業務の効率化等々・・・。

 まずは一歩前に進みましょう。企業して本来の姿を得るために。

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