私の子どもの頃の、ビックリ話をお伝えします。
わが家の日曜日のレジャーの一つに、「ウニ」がありました。
「明日はウニ行こうか」「あ、いいね、嬉しい」といった感じ。
当日は、お弁当を持たずに(これがミソ)、車で写真のような海へ行きます。
父と私はおもむろに服を脱いで水中メガネ・シュノーケル・軍手を装着し網を持って、海に入ります(母は浜でお留守番です)。
お目当てはウニ。沖まで出なくても、波打ち際からほんの数メートル、水深も十分に背が立つ程度の辺りの砂地に、いっぱいいっぱいいるのです。
奄美のウニは本土のバフンウニやムラサキウニとは別種類のシラヒゲウニです(写真)。
甘みがあって、とってもおいしいです。
このウニをひたすら採ります。少し採ったら浜に上がって、石で殻を割って内臓を海の水で洗い、身をスプーンですくっていただきます。海水で塩味がつくので味付けは不要です。
言うまでもなく最高です!
いっぱい食べますから、ウニだけでお腹がいっぱいになります。だから、お弁当は持って行かないのです。
食べきれない分は、持参した写真のようなビン(かなり大きなやつです)に身だけを入れて持ち帰ります。
毎回、3本ほどはいっぱいにして持って帰ってましたね。そのまま冷蔵庫に入れておいて、1週間ぐらいはウニ三昧です!
本当に素敵な素敵な思い出です。
今は、ウニがほぼいなくなってしまいました。原因は「業者の乱獲」であると聞いていますが、私の家族のような日曜日のレジャーも理由の一つであろうと思われます。
今にして思えばあまり誉められた行為ではなかったなと思いますが(大いに反省しています)、あの頃はウニの数は無尽蔵に思えてまさかいなくなるなんて想像もしていませんでしたし、また、いわゆる「古き良き時代」でもありますので、お許し願いたいと思います。